海外化粧品の安全性確保
輸入化粧品を販売するためには、その安全性が重要視されます。そのため薬事法に基づいた化粧品製造販売業のライセンスを持つ業者しか商品の輸入は認められていません。まず輸入前に、INCI名入りで原料配合率が分かる全成分表や国外メーカーの詳細情報のチェックを行います。また現物サンプルを用意し、国内における化粧品基準に合致しているか成分分析します。このように幾重もの安全基準をクリアした上で販売されるため、正規の輸入手続きを経た海外化粧品は国内製造化粧品と同等の安全性を確保しています。
輸入代行業者の活用
海外の化粧品輸入を自社のみで行おうとした場合、薬事法に基づく申請や通関のための手続き、成分チェックを自前で行わねばならず手間も時間も掛かります。販売に集中しようとしても、安全性確保を疎かにすることは出来ません。人員とコストを抑えながら安全に輸入したいと考えている方にお勧めなのが輸入代行業者です。輸入代行を利用すれば、自社で薬事申請や成分チェックをすることなく輸入化粧品を販売することが出来ます。輸入代行業者は化粧品輸入のノウハウと実績を有していますから、安全性を担保した上で輸入期間を短縮することも可能です。
成分分析の重要性
絶対にやってはいけない化粧品の輸入とは、正規の手続きを経ない輸入です。分析に掛かる費用が取扱い商品の価格と比較して割高に感じるケースもありますが、安全に販売するためには化粧品に含まれる成分分析を国内の分析センター等で行うことは必須です。海外メーカーの成分情報を鵜呑みにしないようにしましょう。また日本と海外では化粧品や薬事法に関する考え方が異なるケースがあり、思いがけない成分が配合されていたりもします。特にホルムアルデヒドは国内では認可されていませんが、海外の化粧品には含まれているケースがあるため注意が必要です。
海外の化粧品を安全に輸入するためには実績のある輸入代行業者に依頼するのが最も良い方法でしょう。その場合、販売化粧品への記載表示は代行業者との連名となりますが、むしろその方が消費者への安全性アピールともなります。